秋になると、あちこちで、モズの高鳴きが聞こえ、賑やかになります。
ノビタキがいた田圃でも、ススキやダンチク(?)の穂の先で、モズが大きな声で鳴いてます。
ちょっと首をかしげたお嬢さん、なかなかの美人です。
少し離れたところでは、雄のモズがいます。今の時期から夫婦???????
本来モズは一夫一婦の形態をとるといわれていますが、必ずしもそうではないようです。
調べて見ると・・・・・
2~3月頃、雄の縄張りに雌が訪れて、雌の一方的選択で一夫一妻が成立しますが、一夫一妻の典型のモズに婚外交尾があることがDNA指紋法により明らかにされたそうです。
妻の浮気????
モズ(百舌鳥)
日本では全国の平地から低山地の農耕地や林緑、川畔林などに生息して、繁殖しています。冬には北日本のものや山地のものは、南下したり山麓へ下ります。
麓では、冬に見られるのですが、冬鳥ではなく留鳥です。
様々な鳥(百の鳥)の鳴き声を真似た、複雑な囀りを行うので、この字が当てられたようですね。
百舌は我が出身地の大阪府の鳥でもあり、堺市にある『百舌鳥』の地名は 「仁徳陵築造の際、倒れたシカの耳から、 もずが飛び去った」(日本書紀)が由来している。と云われています。
ちなみに、大阪府のゆるキャラの一つの「モッピー」は、平成9年の「なみはや国体」のために「府の鳥」であるモズをベースに考案されたそうです。(商標登録の関係で、今は「もずやん」に改名)
そう云えば、JR西日本阪和線には「百舌鳥駅」というのがありますね。
食性は動物食で、昆虫 節足動物、甲殻類、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類などを食べます。
次の写真、何やらハチを捕まえたようです。
セイタカアワダチソウの上で、風に揺られて気持ち良さそう!!
ところで、モズの仲間で有名なのは、「モズのはやにえ(早贄)」
別のフィールドで、この「はやにえ」の面白い写真が撮れました。
枝に突き刺さってるのはショウリョウバッタのようです。ちょうどバッタを枝に突き刺した直後でした。
連写で撮ってみると・・・・・突き刺した獲物を食べる様子がよく分かります。
「モズのはやにえ」には諸説があるようで、秋に最も頻繁に行われるが、何のために行われるかは、よく分かっていません。
もともと、「モズのはやにえ」とは、捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む行為をいい、秋に初めての獲物を生け贄として奉げたという言い伝えから「モズのはやにえ(早贄)」といわれたようです。
ネットで調べて見ると・・・・・・・・・・
①備蓄説:餌が多い時に干物にして、獲物が撮れなくなった時に備える。
②一時保存説:一度に食べ切らなかったときに、一時的に保管しておくため。
③本能説:反射的に獲物を捕ってみたものの、満腹の為にそのまま残しておく。
④フォーク代わり説:嘴の力に比べて、脚の力が弱いため、枝をフォーク代わりにして、むしり取って食べるため。
しからば、今回のケースは、②と④にあたるのか????
枝に突き刺したバッタを、引っ張ってちぎって、食べ始めますが・・・・・・・・・・
元のお立ち台に戻ってから・・・・・・・・・パクッ!!
結局、残った半分には手を付けずに、飛び去ってしまいました。
残念ながら、この後、この刺さった餌がどうなったかまでは見届けることが出来ませんでしたが、いずれにしても、面白い習性をもったモズです。
ところで・・・・・・・
今、TVで放映されてる逢坂剛さんの小説『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』を原作とする「MOZU!」の冒頭の言葉『モズの早贄…それはモズという鳥が行う奇妙な習性のことをいう。モズは、捉えた獲物を枝に串刺しにし、食べることなく飛び去るのだ――』は、上記のどのことを言ってるのでしょうか???①それとも③???
最近のコメント