« 原市沼の古代ハス2014 | トップページ | オオルリなど »

2014年7月12日 (土)

サンコウチョウを求めて2014

今回は久々の鳥写真です。

今年はついにサンコウチョウに会えずに終わるかと思っていた矢先、Mさんからお誘いを受けて、プチ遠征です。

6月26日、早朝5時前にMさん宅を出発、現地には6時ごろ到着。

しかし、朝が早いせいもありますが、当然のことながら、巣の周辺は暗く、SSは上がりません。

サンコウチョウの事は以前に書いてますが、改めて・・・・・・・

サンコウチョウ(三光鳥)

日本には、夏渡来して繁殖しますが、、BWさんたちには人気者の鳥の一つです。

日本で繁殖した個体の多くは、冬季中国南部からスマトラへ渡っていきます。

繁殖期の雄は、体長の3倍ぐらいの長い尾羽をもつことで有名です。

平地から低山にかけての暗い林に生息し、繁殖期には縄張りを形成し、樹上の細枝にスギやヒノキの樹皮を用いたカップ型の巣を作ります。

外側にはウメノキゴケをクモの糸で張り付けてあり、しっかりした作りになってます。

雛は、卵から3~4週間ほどで巣立ちしますが、この雄の長い尾羽も渡りが始まる頃には落ちてしまいます。

 

そして、ここの巣は、ただ今、お父さんが抱卵中!!お母さんはお食事中???

01493_r
囀声は、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」と、特徴があり、これが、月・日・星、と聞えることから、三光鳥と呼ばれています。(イカルも、これによく似ているので「三光鳥」と呼ばれています。)

この雄は、サンコウチョウのシンボルの長い飾り羽がありません。

01475_r
雄が巣を飛び出したと思うと、今度はかわりに雌が戻ってきて巣に入ります。

雌はどういう訳か雄と反対向きに放卵をするため、巣の中で見えるのは尾羽だけ。

01674_r
雄が戻ってくるときは、あのホイホイホイが聞こえるので、分かりやすいのですが・・・・・

こうして、雄と雌が入れ替わりながら抱卵し、12~14日で雛が孵ります。

もう一度、この雄の姿を見て下さい。長い尾羽がありません。何かの拍子に落ちたのでしょうか。

気になるので、いろいろ調べて見ると、面白い記事が見つかりました。

大井沙綾子さんの「サンコウチョウの3タイプの雄の比較」という報告文の中に面白いことが書いてありました。

これを読んでみると、雄は必ずしも長い尾羽を持つとは限らない???

要約してみると・・・・・

サンコウチョウの雄は3タイプに分類され、それぞれ、①長雄タイプ(背中が黒紫で尾羽が長い) ②黒短雄タイプ(背中が黒紫色で尾羽が短い) ③茶短雄タイプ(背中が茶色で尾羽が短い)。

 そして、そのタイプごとに繁殖能力に差があるようです。

 この3タイプの内、一番繁殖能力が高いのは、尾羽が長い長尾タイプだそうですから、やっぱり、「カッコイイ」パパは「デキル」パパ?・・・・・・・何故でしょう???

この研究は今も続けられてるようです。結果を期待したいですね。

しからば、このお父さんは???残念ながら、背中部分が見えないのですが、茶短尾タイプかな??

01610_r
デジスコを少しズームアップしてみると・・・・・・・なかなかのイケメン!!

正面顔は可愛いです。

01510_r
少し下向き加減の時は厳しい顔に見えますね。

01513_r
やっと雌の全身が撮れました。雄に比べてアイリングも薄いのがよく分かります。

01729_r
やっぱり雄のほうが奇麗ですね。

もうすぐ、可愛い赤ちゃんが誕生すると、雌も雄も雛への餌運びに大忙しになります。

今頃は可愛い雛たちも巣立った頃でしょうか。

01691_r
山道の一角にはアジサイが綺麗に咲いていました。

4926_r

一応、ワンパターンを撮り終えたところで、次の目的地へ向かうことにします。


ポチッとよろしく!

|

« 原市沼の古代ハス2014 | トップページ | オオルリなど »

」カテゴリの記事

コメント

オスには3つのタイプがあるのですね。
当地方で今年見かけたタイプは通常の尾の長いタイプと短いタイプの2つだけ。
その代わりメスでもアイリングのハッキリしたものとそうでないものの2種類確認できました。
当初はアイリングのハッキリしたものはオスかな?と一瞬見間違うほどでした。
尾羽が黒ければどう見てもオスなので、カメラマンの皆さん方もハーフかな?
なんて笑っておりました。

投稿: country walker | 2014年7月12日 (土) 08時08分

ソングバードさん、ご無沙汰しております。サンコウチョウに複数のタイプがあるなんて、知りませんでした。ブログ、継続されてますね。こちらは開店休業状態です^^;

投稿: やまちゃん | 2014年7月12日 (土) 14時18分

こんにちは。

そういえばオスのサンコウチョウの尾羽が短いですね!!
オスは3タイプあって茶短雄タイプのようとの事でしたが
3つのタイプがあるなんて初めて知りました。
ホイホイと鳴く三光鳥の名前の由来も良く分かりました。
また一つ(2つでした)勉強になりました。
長い尾羽がなくともカッコイイパパとママですね!!
こちらのママも後ろ向きで温めていましたね・・・
矢張り均一に卵が温まるようにですかね~

投稿: ひこ | 2014年7月12日 (土) 15時29分

こんにちは
 
サンコウチョウ、魅力的な鳥ですね!
先日ご訪問先ブログでサンコウチョウの子育ての様子を拝見しましたが、
雄雌で交替で餌を運びとても微笑ましいものでした。
ソングバードさんのところでまた拝見できるなんて感激です。
やっぱりパパ・ママ協力しての抱卵、いいですねぇ。
「三光鳥」の名前の由来、雄の3タイプ、初めて知りました。
可愛い子たちが無事巣立って行ったことを祈ります。

投稿: ポージィ | 2014年7月12日 (土) 16時49分

人気のサンコウチョウに会えて良かったですね。
青い目とクチバシが目立ちますね。
正面の顔は確かにイケメン、可愛くてしかも凛々しいです(^^♪

投稿: mio | 2014年7月12日 (土) 20時15分

こんばんは
サンコウチョウ、まだ見たことのない鳥ですが、顔を出したところはかわいいですね。
目の周りの青い輪と嘴の青は見事なデザインで人気があるのはわかるような気がします。
サンコウは「三光」の事だったんですね。

投稿: 旅の駱駝 | 2014年7月12日 (土) 20時42分

こんばんは。
三光鳥、図鑑でしか見たことがありません。
実際に目の前で見かけたらカメラ持つ手は確実にふるえそうです。
尾羽は長いものだとばかり思っていましたが、3タイプあるんですね。
勉強になりました。
願わくば雛も見たいものです。

投稿: nampoo | 2014年7月12日 (土) 20時51分

サンコウチョウの雄…三タイプあるんですね。始めて知りました。
それにしても青いアイリングが素敵に撮れています。
確かに平野部でも見れれたようで、見沼の斜面林でも繁殖していたようです。まあ昭和40年代あたりまでの話だと思いますが…。

投稿: noharatugumi | 2014年7月12日 (土) 21時39分

ソングさん こんばんは^^
サンコウチョウの♂は・・全て・・長い 尾を持つとは
限らないのですか?
3タイプ・・へぇ・・始めて聞きました!勉強になります。
両親は子育て 大変ですね!元祖 イクメン ぱぱですね^^

投稿: ミント | 2014年7月12日 (土) 22時05分

おぉーーー!!
独特のお顔立ちを見て、思わず口に出た言葉です。
くっきりハッキリとしていますねぇ。
遠くからでも目立ちそうですね。
美しい色に見惚れてます^^

投稿: 音函 | 2014年7月12日 (土) 22時51分

>country walkerさん
おはようございます。
サンコウチョウのようなはっきり分かる鳥などはいいのですが、
個体差が多い鳥は、判別に困りますね。
長い尾羽を持った雄も、渡りの時は落ちて、みんな一緒!!(笑)


>やまちゃん
ご無沙汰です。
サンコウチョウに3タイプあることはあまり知られてないですね。
こちらボチボチマイペースで更新しています。
そろそろ許容量が満杯になりそうですが・・・・


>ひこさん
おはようございます。
こうして新しいことを知ると、次回撮る時に余裕を持って撮ることが出来ます。
今度は背中部分もいれてみようか・・・・・・・・とか。(笑)
短い尾の雄も綺麗ですが、やっぱり長い方が絵になりますね。
卵の暖め方もいろいろ工夫してるようで、面白いですね。

投稿: ソングバード | 2014年7月13日 (日) 06時47分

>ポージィさん
おはようございます。
雄と雌が交代で、卵を温めてる様子を見てると、微笑ましいですよ。
この巣は、どうもかかあ殿下のようでした。(笑)
今頃は可愛い雛が巣立ってる頃だと思いますが、秋には南の方へ渡っていきます。
渡りの途中で、平地の公園などへ休憩のため寄ってくれるので、再会が楽しみです。


>mioさん
おはようございまっす。
今年はサンコウチョウには会えないと思っていたので、ラッキー!!
コバルトブルーにアイシャドウした雄、なかなかお洒落でしょう。
歌舞伎にでも登場すれば、モテると思うのですが・・・・


>旅の駱駝さん
おはようございます。
サンコウチョウは、鳥撮りさんたちの間では人気者なんです。
独特のアイシャドウや長い尾羽は南国の鳥を思わせます。
でも、最近は人気も過剰気味で、たくさんの人が訪れて、巣を途中放棄することもあるんです。
最低限のマナーは守ってほしいですね。

投稿: ソングバード | 2014年7月13日 (日) 06時59分

>nampooさん
おはようございます。
サンコウチョウ、まだご覧になってないですか。
暗い杉林などの中に営巣するので、普段見る事は出来ないかも知れませんね。
渡りの途中に、街中の公園などに立ち寄ることがありますので、その時がチャンスかも・・・・
鳴き声が独特なので、すぐ分かりまっすよ。
雛の姿も見たいのですが、ちょっと遠いので・・・・・・・


>noharatugumiさん
おはようございます。
今回は少し遠出しましたが、見沼あたりで見れると楽しいでしょうね。
昔は見沼にもうっそうとしたスギ林などがあったのでしょうか。
サンコウチョウ人気も、最近はちょっと過剰気味ですね!

投稿: ソングバード | 2014年7月13日 (日) 07時06分

>ミントさん
おはようございます。
今回初めて、尾の短い雄に会えました。
雄に3タイプあって、それぞれ繁殖能力が違うなんて、自然は摩訶不思議です。
ここでは、せっかくの愛の巣に、ちょっかいを出す雄が居たのですが、この雄は長い尾でしたよ。
可愛い雛が大きくなって無事巣立ってほしいものです。


>音函さん
おはようございます。
お父さんのアイシャドウ、見事でしょう。
このまま歌舞伎の舞台にも立てそうです。
このアイリングは、暗い林の中でも、くっきりと見えるので、探すのも楽ですよ。

投稿: ソングバード | 2014年7月13日 (日) 07時12分

おはようございます。
 三光鳥、きれいですね~
目がパッチリ魅力的ね^^。
やはり、雄が美しいですね!
雄にもいろんなタイプがあって興味深いです。
鳴き声も聴いてみたいです。
雛たち元気に巣立ったかな。

投稿: みい | 2014年7月13日 (日) 11時50分

>みいさん
おはようございます。
雄のアイリング、コバルトブルーで奇麗でしょう。
雄と雌が交互に卵を温めてるのですが、今頃は生まれた雛も巣立った頃だと思います。
鳴き声は、まさに「ホイ!ホイ!ホイ!」、誰が聞いても分かりますよ。
初めて聞くと、鳥の鳴き声とは思わないかも・・・・・

投稿: ソングバード | 2014年7月14日 (月) 06時16分

へえ~オスの尾羽の長さに3タイプが有るんですね、知りませんでした。
サンコウチョウは、さすがに北海道では見られないので、羨ましいです。
ブルーのアイリングが鮮やかですね~

投稿: てっちゃん | 2014年7月16日 (水) 02時24分

>てっちゃん
おはようございます。
最近、こちらではサンコウチョウ人気が上昇してますが、雄に3タイプあることはあまり知られてないようです。
一見、南国で見られるような鳥ですが、温暖化が進むと、サンコウチョウも海を越えるかもしれませんよ。

投稿: ソングバード | 2014年7月16日 (水) 06時43分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サンコウチョウを求めて2014:

« 原市沼の古代ハス2014 | トップページ | オオルリなど »