今回は久々の鳥写真です。
今年はついにサンコウチョウに会えずに終わるかと思っていた矢先、Mさんからお誘いを受けて、プチ遠征です。
6月26日、早朝5時前にMさん宅を出発、現地には6時ごろ到着。
しかし、朝が早いせいもありますが、当然のことながら、巣の周辺は暗く、SSは上がりません。
サンコウチョウの事は以前に書いてますが、改めて・・・・・・・
サンコウチョウ(三光鳥)
日本には、夏渡来して繁殖しますが、、BWさんたちには人気者の鳥の一つです。
日本で繁殖した個体の多くは、冬季中国南部からスマトラへ渡っていきます。
繁殖期の雄は、体長の3倍ぐらいの長い尾羽をもつことで有名です。
平地から低山にかけての暗い林に生息し、繁殖期には縄張りを形成し、樹上の細枝にスギやヒノキの樹皮を用いたカップ型の巣を作ります。
外側にはウメノキゴケをクモの糸で張り付けてあり、しっかりした作りになってます。
雛は、卵から3~4週間ほどで巣立ちしますが、この雄の長い尾羽も渡りが始まる頃には落ちてしまいます。
そして、ここの巣は、ただ今、お父さんが抱卵中!!お母さんはお食事中???

囀声は、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」と、特徴があり、これが、月・日・星、と聞えることから、三光鳥と呼ばれています。(イカルも、これによく似ているので「三光鳥」と呼ばれています。)
この雄は、サンコウチョウのシンボルの長い飾り羽がありません。

雄が巣を飛び出したと思うと、今度はかわりに雌が戻ってきて巣に入ります。
雌はどういう訳か雄と反対向きに放卵をするため、巣の中で見えるのは尾羽だけ。

雄が戻ってくるときは、あのホイホイホイが聞こえるので、分かりやすいのですが・・・・・
こうして、雄と雌が入れ替わりながら抱卵し、12~14日で雛が孵ります。
もう一度、この雄の姿を見て下さい。長い尾羽がありません。何かの拍子に落ちたのでしょうか。
気になるので、いろいろ調べて見ると、面白い記事が見つかりました。
大井沙綾子さんの「サンコウチョウの3タイプの雄の比較」という報告文の中に面白いことが書いてありました。
これを読んでみると、雄は必ずしも長い尾羽を持つとは限らない???
要約してみると・・・・・
サンコウチョウの雄は3タイプに分類され、それぞれ、①長雄タイプ(背中が黒紫で尾羽が長い) ②黒短雄タイプ(背中が黒紫色で尾羽が短い) ③茶短雄タイプ(背中が茶色で尾羽が短い)。
そして、そのタイプごとに繁殖能力に差があるようです。
この3タイプの内、一番繁殖能力が高いのは、尾羽が長い長尾タイプだそうですから、やっぱり、「カッコイイ」パパは「デキル」パパ?・・・・・・・何故でしょう???
この研究は今も続けられてるようです。結果を期待したいですね。
しからば、このお父さんは???残念ながら、背中部分が見えないのですが、茶短尾タイプかな??

デジスコを少しズームアップしてみると・・・・・・・なかなかのイケメン!!
正面顔は可愛いです。

少し下向き加減の時は厳しい顔に見えますね。

やっと雌の全身が撮れました。雄に比べてアイリングも薄いのがよく分かります。

やっぱり雄のほうが奇麗ですね。
もうすぐ、可愛い赤ちゃんが誕生すると、雌も雄も雛への餌運びに大忙しになります。
今頃は可愛い雛たちも巣立った頃でしょうか。

山道の一角にはアジサイが綺麗に咲いていました。

一応、ワンパターンを撮り終えたところで、次の目的地へ向かうことにします。

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