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2014年1月21日 (火)

国宝「妻沼聖天山」

深谷の荒川でコハクチョウやホオジロガモなどを見た後、車で2~30分程の「妻沼聖天山」(めぬましょうてんざん)へ向かいます。

場所はあの夏が暑い事で有名な熊谷市妻沼。

平日で人も少なく、駐車場へ車を止めて、まずは腹ごしらえ。

仁王門の傍にあるうどん屋で、力うどんを注文しましたが、暖かいうどんが体を温めてくれます。

「妻沼聖天山」

寺伝によると、治承3年(1179年)に、長井庄(熊谷市妻沼)を本拠とした武将齋藤別当実盛(さねもり)が、守り本尊の大聖歓喜天(聖天)を祀る聖天宮を建立し、長井庄の総鎮守としたのが始まりとされています。

その後、建久8年(1197年)、良応僧都(斎藤別当実盛の次男である実長)が聖天宮の別当寺院(本坊)として歓喜院長楽寺を建立し、十一面観音を本尊としたといわれています。

中世には忍(おし)城主の庇護を受け、近世初頭には徳川家康によって再興されましたが、寛文10年(1670年)の妻沼の大火で焼失。

現存する聖天堂(本殿)は、享保から宝暦年間(18世紀半ば)にかけて再建されたもので、平成15年から平成23年まで本殿の修復工事が行われ、平成23年6月1日から一般公開が始まりました。

平成24年7月9日には 聖天堂(本殿)は国宝に指定されています。

次の写真は本殿裏から撮ったものです。

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今回は本殿を紹介する前に、一番目の門「貴惣門」から入ってみたいと思います。

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「貴惣門」

妻沼聖天山参道の1番目の門で高さ18メートルの銅板葺きの八脚門で屋根を上下二重とし、下重は前後に2つの切妻屋根を架け、側面から見ると3つの破風をもつ特異な形式の門になっています。この様式は日本には3棟現存するそうで、規模の大きさ等では全国に例がありません。

持国天、多聞天の像を左右に配置していて、仁王(金剛力士)像とは違い、邪鬼を踏んだ像となっています。

妻沼の林正道により、嘉永4年竣工、安政2年(1855年)頃の完成したそうです。

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内部に彫られた彫刻も当時のままだそうで、本殿の彫刻に勝るとも劣らぬできばえです。

ここを訪れると是非ご覧になることをお勧めします。

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「貴惣門」をくぐって先に進むと「中門」があります。

「中門」

江戸時代初期の災火の際、唯一焼けずに残っていた聖天山最古の建造物です。地元では甚五郎門と称しています。

平成2年の解体修理で屋根は銅板葺になったそうです。

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さらに進むと、「仁王門」

「仁王門」

1658年(万治元年)の創立と伝えられています。明治24年台風によって倒壊したので、明治27年に再建されました。門の左右に配置された仁王(金剛力士)像は、向かって右側が口を開けた「ア」形、左側が口を結んだ「ウン」形です。

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「仁王門」をくぐるといよいよ本殿。

ちょっと珍しいのは、本殿前にある「石舞台」

庭儀法会を行う舞台ですが、薪能などが行われるほかに、コンサートなどいろんなイベントでも利用されてるそうです。

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(今回の解説はウィキペディア、自伝など参照)

次回は今回の目的である本殿の素晴らしい彫刻を載せる予定です。

ポチッとよろしく!

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

友人が妻沼町に住んでいるのですが、これほど素晴らしい国宝があるところだとは
知りませんでした。特に彫刻の美しさには目を見張るほど(o^-^o)
薪能といえば、鶴岡八幡宮を連想してしまうのですが、こちらの石舞台も情緒がありますね!
次回の彫刻も楽しみにしていますm(__)m

投稿: うずまき | 2014年1月21日 (火) 11時46分

石川県加賀市には、木曽義仲軍と平家軍が戦ったという、篠原古戦場跡があります。
実盛の首を洗ったという「首洗池」や「実盛塚」や「実盛神社」など実盛伝説の残る場所が多くあります。
松尾芭蕉がこの地を訪れた折に読んだ句「むざんやな 甲の下のきりぎりす」は有名です。
「妻沼聖天山」興味深く読ませて頂きました~。

投稿: りり | 2014年1月21日 (火) 15時30分

こんにちは
 
古い建造物ですね。国宝になっているのがうなずけます。
彫刻には目が釘付けになりました。立体感はもちろん、
繊細で美しい丁寧なつくり、当時のまま残っているとは
なんて素晴らしいのでしょう。現代の匠にこれほどの
彫刻を作れる人はいらっしゃるかしら、と思ってしまいました。
本殿の彫刻を拝見するのが楽しみです。

投稿: ポージィ | 2014年1月21日 (火) 16時37分

立派なお寺ですねえ。
それぞれの建物に施された彫刻が見事ですね。
境内も相当に広いのでしょう?
こんな名刹お参りすることはないと思いますので、
いいものを見せていただきました。
ありがとうございます。

投稿: nampoo | 2014年1月21日 (火) 22時51分

>うずまきさん
おはようございます。
私自身、修復後公開されるまで、全く知らなかったんです。
修復後公開されてから、一度見に行ってみたいと思いながら、今になってしまいました。
次回載せる予定の彫刻の数々、綺麗ですよ。
お楽しみに!!


>りりさん
おはようございます。
身近なところに、知らない名勝旧跡が結構あるんですよね。
このお寺も、最近までその存在すら知りませんでした。
「埼玉の日光」と言われるだけの彫刻、見事でしたよ。

投稿: ソングバード | 2014年1月22日 (水) 07時12分

>ポージィさん
おはようございます。
すごい彫刻でしょう。
長い期間とお金をかけて、今回修復された「歓喜院聖天堂」は見事でした。
次回詳しく載せる予定ですが、まさに日光の一部が移ってきたような感じ。
当時に匠の技術、継承されているのか心配ですね。
次回をお楽しみに・・・・・!


>nampooさん
おはようございます。
ここの境内はそれほど広くはないのです。
今回国宝に指定されたことで、最近脚光を浴びてますが、地元で昔から愛されたお寺様という感じです。
長い本殿の修復が終わって、最近公開されたんですよ。
本殿の彫刻、次回載せますので、是非、見て下さい。

投稿: ソングバード | 2014年1月22日 (水) 07時21分

素晴らしい建築物ですね。本殿は東照宮のようです。
昔の立派な建築物を見て、何時も思うことですが昔の技術は凄い!
法隆寺を始め全国に存在する木造建築物は長年の風雪に耐え現存している事です。勿論解体修理等の処置はされているかもしれませんが。
今度当市内の神社の総門が解体修理されますが江戸初期の建造物です。
現代建築物でも学校などのコンクリート建築物はは40年で立て替えるとか。その違いに唖然としてしまいます。

投稿: country walker | 2014年1月22日 (水) 10時48分

>country warkerさん
おはようございます。
想像してたより素晴らしい彫刻でした。
修復も長い年月と費用・人手がかかったようですが、その価値はありそうです。
次回改めて載せる予定ですので、見て下さい。
いずれにしても、このような歴史的建造物は、その時代に生きるの世代が守っていくものでしょうね。

投稿: ソングバード | 2014年1月23日 (木) 07時35分

こんばんは^^
歴史的・・建造物・・撮影が難しそうですね・・
広角での石舞台も素敵!
日光 東照宮みたいな・・彫刻・・
素晴らしいです(^0^)

投稿: ミント | 2014年1月23日 (木) 23時34分

>ミントさん
おはようございます。
この日は良く晴れてて、特に日の当たる部分は白トビがひどくて苦労しました。
石舞台ではコンサートなども開かれるようですが、一度見てみたいものです。
身近な所にこんなところがあるなんて・・・・・ビックリ!です。

投稿: ソングバード | 2014年1月24日 (金) 07時06分

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