日本で見れる一番小さな鳥は?
今日からいよいよGWに突入!
今では毎日日曜日の身なので、特別気に掛けることもありませんが、みんながウキウキするとなんだか自分もそんな気持ちがしてくるから不思議です。
いまさら混んでる所へ行くこともないだろうと、勝手に決め込んで・・・・とりあえず前から気になっていた記事を書くことにしました。
昔からエナガが好きで、一度エナガの特集を組もうと思っていたのですが、延び延びになっていたんです。
折角なので、今回はちょっと脱線して、日本で見られる一番小さな鳥を取り上げてみることにしました。
日本で見られる鳥の中で果たして・・・・どの鳥が一番小さいのか???
まず考えられるのが・・・・・エナガ・キクイタダキ・ミソサザイでしょうか。
まずはエナガからです。
エナガ(柄長)は留鳥で日本には4亜種がいます。
北海道のシマエナガ、本州中心のエナガ、四国・九州のキュウシュウエナガ、対馬のチョウセンエナガです。
文字通り、尾が柄杓の柄のように長いからこの名前がついてます。
全長は13.5cm 尾の長さ:7.7cm 差し引きの体長:6㎝ 体重:7.5g
次はキクイタダキです。
キクイタダキ(菊戴)はウグイスの仲間で、本州中部以北でも繁殖し留鳥ですが、冬鳥としても全国に渡来します。
もちろん、名前は頭の上に菊の花を頂いたような斑があることから付けられてます。
全長は10cm 尾の長さ:4cm 差し引きの体長:6cm 体重:6g
次はミソサザイです。
ミソサザイ(鷦鷯)は冬に暖地に移動することもありますが、留鳥です。
人を恐れずに人家の溝などにも現われるので「ミソ」、「サザイ」とは小さなという意味だそうです。
ミソサザイには面白い逸話があります。
「鳥たちが集まって、いちばん高く飛べたものを自分たちの王として認めることになりました。ワシは太陽まで昇って行き、戻ってくると自分の勝ちを宣言しました。ところがミソサザイは、私はもっと高く昇ったと主張しました。ミソサザイはワシの首につかまって一緒に太陽まで昇り、ワシがいちばん高いところに達したとき、ミソサザイはそれより高くハネあがっていたというのです。鳥たちはミソサザイを鳥の王と認め、王冠をさずけました。」
全長は10.5cm 尾の長さ:3.5cm 差し引きの体長:7cm 体重:9g
そしてよく見られる雀のサイズを加えて一覧にしてみると・・・・
全長(cm) 尾の長さ(cm) 差引体長(cm) 体重(g)
エナガ 13.5 7.5 6.0 7.5
キクイタダキ 10.0 4.0 6.0 6.0
ミソサザイ 10.5 3.5 7.0 9.0
スズメ 14.5 5.6 8.9 22.0
総合的に見るとキクイタダキが一番小さそうですね。
2番目が全長はミソサザイの方が長いのですが、尾の長さを差し引いた長さや体重から判断してエナガのようです。
スズメのサイズと比較してみるといかに小さいかよく分かります。
なお、鳥の全長はあおむけでのどの部分を伸ばしてに寝かせた状態で計測します。
それでは改めてキクイタダキ・エナガ・ミソサザイの姿を見てください。(写真はすべて在庫からですが、過去に掲載したものもあります。)
キクイタダキです。
菊の花の斑、水浴びすれば分かりやすいのですが・・・・
次はエナガです。
目がかわいくて何とも言えませんね。
今の時期は巣作りや子育てで忙しいです。一生懸命巣の材料を運んでます。
雛が巣立ちするとこんな光景も見ることができます。エナガの団子です。(この写真は一昨年の在庫です)
エナガの大きさを知ってもらうために、製作途中で放り出してたカービングを急きょ仕上げてみました。(バードカービングの寸法は実物に忠実に仕上げてます。)
既成の台に急造りでとまらせたのでちょっと無理があって変ですが・・・・
USBメモリースティックを置いてみました。大きさが比較できると思います。
そして最後はミソサザイです。
この3種類の鳥の中では一番の歌い手です。
地鳴きは地味でウグイスのような声なのですが、春から夏にかけて軽やかで美しい声で囀ります。
なお、ここに記載の鳥のサイズは、愛媛新聞社発行の「愛媛の野鳥」を参考にしてます。
この本はカーバーさんたちがよく使う鳥の実寸が詳しく載ってます。
それぞれ鳥の個体差があるため、今回はすべて平均値を使いました。
*もしサイズ間違いや比較に変な部分があればご指摘ください!
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