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2011年11月 9日 (水)

分福茶釜の「茂林寺」

「ドジなミサゴ(2)」の前に、分福茶釜で有名な「茂林寺」を載せます。

鳥撮りの帰りに、ふっと思いついて分福茶釜で有名な「茂林寺」に寄ってみる事にしました。

駐車場に車を止めて、土産物屋が並ぶ境内を進むと質素な総門(黒門)があります。

予想以上に質素で小さなお寺です。

曹洞宗の名刹、青龍山茂林寺

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茂林寺(もりんじ)は群馬県館林市堀工町にある曹洞宗の寺院で、山号は青竜山(せいりゅうざん)。

本尊は釈迦牟尼仏で分福茶釜で有名です。

美濃国土岐氏の大林正通が開山したとされています。

総門(黒門)をくぐり、山門(赤門)に向かう参道の左右には、21体の狸像が並んでいます。

(画像をクリックすると大きくなります。)

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なんだか、このタヌキの置物は新しそうです。最近置かれるようになったのかも知れません。

山門(赤門)をくぐるとその先に本堂があります。

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本堂の横には分福茶釜を持ちこんだ守鶴和尚が祭られている「守鶴堂」があり、その堂の前には狸が左右に鎮座しています。これはかなり古そうです。

右側には・・・・・・

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左側には・・・・

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本堂の前には大きな樹齢380年以上の大サワラの樹があります。高さは約50メ-トルほどとか。

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境内には立派な枝垂れ桜もあり、春先は桜も楽しめそうです。

美しいお顔の聖観音

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何か御利益があるのでしょうか、小さな狸にはお賽銭が・・・・

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さて、本題の「分福茶釜」の話に戻りましょうか。

寺伝によると、開山大林正通に従って、伊香保から館林に来た守鶴は、代々の住職に仕えました。

元亀元年(1570)、七世月舟正初の代に茂林寺で千人法会が催された際、大勢の来客を賄う湯釜が必要となった時、守鶴は一夜のうちに、どこからか一つの茶釜を持ってきて、茶堂に備えたところ、この茶釜は不思議なことにいくら湯を汲んでも尽きることがありませんでした。

守鶴は、自らこの茶釜を、福を分け与える「紫金銅分福茶釜」と名付け、この茶釜の湯で喉を潤す者は、開運出世・寿命長久等、八つの功徳に授かると言いました。

その後、守鶴は十世天南正青の代に、熟睡していて手足に毛が生え、尾が付いた狢(狸の説もある)の正体を現わしてしまいます。

これ以上、当寺にはいられないと悟った守鶴は、名残を惜しみ、人々に源平屋島の合戦と釈迦の説法の二場面を再現して見せます。

人々が感涙にむせぶ中、守鶴は狢の姿となり、飛び去りました。時は天正15年(1587)2月28日。守鵜が開山大林正通と小庵を結んでから161年の月日が経っていました。

後にこの寺伝は、明治・大正期の作家、巌谷小波氏によってお伽噺「文福茶釜」として出版され、茶釜から顔や手足を出して綱渡りする狸の姿が、広く世に知られる事になりました。

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まさに「分福茶釜」の置物もあります。

おとぎ話では、このようになってます。

狸の恩返し
ぶんぶく茶釜伝説

むかし昔、寒い冬のこと、食べ物がなくなった父さん狸は子どものために茶釜に化けて、茂林寺の和尚さんに買われていきました。そこで火にかけられて茶釜は大騒ぎ。

変に思った和尚さんは古物屋さんへ茶釜を売りました。優しい古物屋への恩を返すため狸は店先で曲芸を見せてお金を稼ぎ、古物屋さんは大金持ちになりました。

しかし、狸は元の姿に戻れず、気の毒に思った茂林寺の和尚さんは、狸の茶釜を手元におき大切にしました。やがて、この茶釜は福を呼ぶと噂が広がり、「分福茶釜」と呼ばれるようになりました。

 

このように大変有名な茂林寺ですが、この日は平日の為か、閑散として、お伽話に出てくる「分福茶釜」の雰囲気が感じられませんでした。

寺前にはお土産屋さんが並んでます。

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たくさんのタヌキの置物が店頭をにぎわせてました。

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1時間ほどでしたが、閑静なお寺を久しぶりにのんびり拝観できました。 
      

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

おはようございます
この撮影が どうやって??って感じです
この技凄いです
タヌキより~撮影に興味有りです。
有難うございました。。

投稿: マーガレット | 2011年11月 9日 (水) 08時38分

「文福茶釜」のおとぎ話の詳しいことはなんにも知りませんでした。
沢山の詳しいことを教えていただき有り難うございます。
歴史を感じるお寺ですねえ。
狸の置物、どれも愛嬌があるのやら、趣のあるのやら、楽しませていただきました。

投稿: nampoo | 2011年11月 9日 (水) 13時57分

何を隠そう(隠しては居ませんが)、実は私、館林の出身なんですよ。
でも茂林寺に行ったのはたった一度だけで、それもどんなだったか殆ど記憶にないんですけどね。
観音様もあったんですねぇ、知りませんでした。
いろいろ勉強になりました(*^_^*)

投稿: mio | 2011年11月 9日 (水) 14時25分

>マーガレットさん
こんばんは。
撮影の仕方に特別な技術を使ってる訳ではありませんが・・・・・coldsweats01
参道の左右のタヌキの写真の事でしょうか??
この種明かしは単純です。
石畳の中央に立って、左側をまず1枚撮ります。
1枚目の右端に少しかぶるように右側を1枚撮ります。
このときの注意は高さを変えないことですね。(三脚を使えば簡単です)
そして2枚を並べるだけです。パノラマ写真に合成してもいいのですが、そうするとただの写真になってしまします。
最近はデジタル写真ですから、何でも試してみましょう。
 
 

投稿: ソングバード | 2011年11月 9日 (水) 20時05分

>nampooさん
私も「分福茶釜」の話は、小さい時のかすかな知識しかありませんでした。
今回調べてみて初めて詳しく知った次第です。
タヌキの顔もそれぞれ個性があって楽しかったですよ。

投稿: ソングバード | 2011年11月 9日 (水) 20時08分

>mioさん
こんばんは!
そうですか!館林のご出身とは・・・・奇遇ですね。
私も今回初めて茂林寺を訪れたのですが、今まで館林には近くを通るだけで行ったことなかったんです。
観音様は、どなたが寄進されたそうです。
茂林寺は
「分福茶釜」で有名ですが、質素なお寺でした。

投稿: ソングバード | 2011年11月 9日 (水) 20時14分

こんばんは。
今まで、ただのおとぎ話だとばかり思っていたので、大変興味深く拝見しました。
余り大きくない、ひなびたお寺の雰囲気が良いですね。
いろいろな狸の像も面白いですねdog

投稿: ぽこりん | 2011年11月 9日 (水) 20時52分

私も茂林寺には今までに3回ほど行きました。最初は30数年前、部下の女性の結婚式でした。狸の置きものはその当時からありました。ただ写真で見ると置き台が新しいようですね。私の記憶では台があったかなかったか、はっきりしません。もしかしたら、最近狸も台もリニューアルしたのかも知れません。
 私のブログの 2007-02-24 「狸と茂林寺」に茂林寺と「証誠寺(しょじょじ)の狸ばやし」について書いています。私のブログで「茂林寺」で検索すると表示されます。ご笑覧下さい。

投稿: | 2011年11月10日 (木) 00時03分

>ぽこりんさん
おはようございます。
想像以上に小さくて閑静なお寺なので、ビックリしました。
21体のタヌキ、それぞれの顔を見てると吹き出しそうになります。
 
 

>henrymiuraさん
コメントありがとうございます。
名前が分からなかったので、いろいろ推察した結果、見事henryさんと分かりましたよ。(笑)
ブログも拝見しました。
信楽焼の狸の衣装にも彩色され、原色が残ってましたから、多分リニューアルされたかもしれませんね。


投稿: ソングバード | 2011年11月10日 (木) 07時29分

heart04見ていて心まで癒させました。
とても不思議な気分ですよ。
ぽんぽこたぬきさんも、妙に気にかかり、それでいて何かを訴えている。
この静けさがいいのでしょうかね。
別世界ですね。ゆっくり探索したいと思います。
こうして見せて頂き、ご利益を頂いた感じですよ。lovely

投稿: こころぐ郁美 | 2011年11月10日 (木) 10時52分

>こころぐ郁美さん
こんばんは。
あまりにも質素で静かなお寺でビックリしました。
「ぶんぶく茶釜」で有名なので、もっと賑やかなで観光的なお寺だと思っていたのですが・・・・
我が心が凡人過ぎましたね。もっと修行しなきゃあ!!・・・・なんて感じました。coldsweats02

投稿: ソングバード | 2011年11月10日 (木) 18時14分

ここは、一度行ってみたいと思っていた場所なんですよ~。
どんな感じなのか見る事が、できてとても良かったです。
分福茶釜の置物が、とっても可愛いですね!

投稿: ミュウミュウ | 2011年11月10日 (木) 20時23分

>ミュウミュウさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。
鎌倉からは少し遠いかもしれませんが、機会があれば出かけてみてください。
この日は平日のせいか、ひっそりとして想像していた雰囲気とは違いました。

投稿: ソングバード | 2011年11月10日 (木) 21時39分

ぶんぶく茶釜のお話は、遠い昔に良く読んだものですが、思い出しました^^
こうしたお寺があったんですね~ 、幼かった頃にかえってわくわくした気分を
味わえます。 昔話は、素直に信じてたなぁ…今の、チビ君のように=^-^=うふっ♪

投稿: momoちゃん | 2011年11月11日 (金) 19時24分

>momoちゃん
こんばんは。
思い出されましたか。ぶんぶく茶釜のおとぎ話。
昔はこんな話よく聞かされましたね。(歳がばれるhappy01
チビ君にも聞かせてあげてくださいね。結構喜ばれたりして・・・・

投稿: ソングバード | 2011年11月11日 (金) 20時39分

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