気まぐれな鳥達
ふと気が付くと、鳥を撮り始めて丸5年が過ぎ、6年目に突入してました。
留鳥や旅鳥は、毎年その季節がくると旅の通りすがりに顔を出してくれたり、暫し留まったりしてその姿を楽しませてくれます。
そのたびに一喜一憂しながら、振り回される自分に苦笑しながら、それでも一生懸命に写真を撮る繰り返しの日々。
それでも飽きないので続けていますが、観察してると面白いことも分かります。
同じ鳥なのに去年見かけた旅鳥が今年は全く見かけないことが良くあります。
山から里へ、北から南へ、南から北へ、毎年繰り返される行動が、年によって変化することもあります。
人は「気象のせいだ!」とか「木の実の発育に左右されてる!」とか云いますが、はっきりした原因は分かりません。
多分、鳥さん達にもいろいろ事情があるのでしょう。(笑)
そんな訳で今回は、今シーズンあまり見掛けなかった鳥を取り上げてみました。
その筆頭がアトリです。
まだ2月ですからこれから群れで現れる可能性が大きいのですが、私は今シーズンまだ2回しか見ていません。
昨シ-ズンはMF内でもいろいろな場所で長く楽しませてくれたのですが、今年は少ないようです。
アトリ(獦子鳥)
日本には冬鳥として全国に飛来し、飛来数の多い時には数万羽の群れになることもあるそうです。(私はまだ見た事ありませんが・・・)
名前の由来も、この大群の様子が獲物を追い立てる勢子のようであることから獦子鳥と付けられたようです。
野鳥を捕獲して食べていた第2次世界大戦が終わる以前には秋に渡来するアトリの大群を霞網で捕獲し、その数は年に10万羽を超える程であったらしい。と云われています。(「野鳥の名前」より)
次の写真は高原の雪景色の中のアトリです。(雪は見えませんが・・・・)
雄の夏羽はオオジュリンやノビタキと同じように、頭の部分が黒くなり人相(鳥相?)が変わります。
上の3枚の写真いずれも1月に撮った写真ですが、下の写真は3月に撮ったものです。
旅立ち寸前か移動の途中だと思いますが、雄の頭の部分がだいぶ黒くなっていますね。分かりますか?
次に登場するのはカケスです。
カケスも毎年冬になると「ジェー」とか[ジャー]とか賑やかな声で林の中をせわしなく飛び回る留鳥ですが、なかなか綺麗な姿を撮らせてくれません。
ところが、MFの公園で機嫌よく何日も楽しませてくれたシーズンもあったんです。
カケス(樫鳥・橿鳥)
普段は低山から山地の良く茂った林の中にいますが、冬は平地の林でも良く見られるカラスの仲間です。
オナガやカササギなども同じカラスの仲間ですが、街の嫌われ者のハシブトカラスやハシボソカラスと同じ仲間とは思えませんね。
古名の「かしどり」は樫などのドングリを食べることから付いたそうです。
このカケスも今シーズンはMFではあまり見る機会に恵まれませんでした。
こうして振り返ってみると、今シーズンのMFではヤマガラやベニマシコも例年より少ないような気がします。
2006年にはウソが多かったですし、2009年のレンジャク騒ぎも今となっては「兵どもの夢の後」の気分です。
今シーズンはマヒワの当たり年のようですが、いつも控えめですが何処にでもいるアオジの数は例年に比べて少ないように感じます。
折角ですからアオジも紹介しておきますね。写真は雌です。
アオジは日本では本州中部以北で繁殖し、冬に南方や平地に移動する留鳥でもあり、中部以西には冬鳥として渡来するホオジロの仲間です。
冬平地では「ヂッ、ヂッ」と地味な地鳴きで、面白くとも何ともない鳥なんですが、春先の恋の季節は非常に綺麗な声で囀ります。
このような地鳴きとさえずりが全く異質な鳥は結構多いですね。(ウグイスやミソサザイなど…)
次の写真は5月に戸隠で撮ったものですが、雄が綺麗な声で囀ってるところです。
少し話が逸れてしましましたが、このように毎年同じサイクルで同じような鳥を撮っていても、都度、新しい感動があります。
だから止められないんですけどね…・
Aさん曰く・・・・
「その時にその瞬間をたくさん撮っておかないと来年また撮れるかどうかわからないよ!」
その通りだと思います。
女房殿曰く・・・・・
「同じような写真ばかり撮っていて飽きないの?」
飽きないから続けてるんです。これからも続けますよ!!
そのおかげで、PCもだんだん重くなります。
(あとがき)
実はこうして在庫を引っ張り出してきたのは・・・・
持病の腰痛がぶり返してきて、せっかく天気が良くなってきたのに、フィールドに行けないんです。(悲)
症状は軽いんですが、機材を抱えて出ていく気にはなれず、写真の整理に精を出してます。
ここに取り上げた「今シーズンあまり見れなかった鳥」は、あくまでソングバード個人の感覚ですから悪しからず・・・・・・
(ちょっと面白い記事紹介)
いつも拝見しているHenrymiuraさんのブログに面白い記事がありました。
平安時代からある「長袴」と「ウェディングドレスの長い裾 」の講釈、なるほどと感心しましたので、興味ある方はどうぞ。
下記URLをクリックしてください。
http://d.hatena.ne.jp/henrymiura/20110212
(ソングバードのリンク「Henrymiuraの日記」からも入れます。)
*写真はクリックすると大きくなります。
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コメント
ソングバードさんは腰痛ですか。お大事に。早く良くなりフィールドに出られるよう祈っています。
実は私も先日来、頚椎椎間板ヘルニアらしく左手が痺れています。撮影時など左手の動作にもどかしさを感じています。
でも鳥撮りは一応できますが。
投稿: key | 2011年2月18日 (金) 09時11分
keyさん、有難うございます。
私の場合はヘルニアではなく、いわゆる加齢による変形らしく、たまに症状が出るんです。
左手だとピントリング側ですから、確かにもどかしいですね。
お互い気をつけましょう!
来週あたりから活動開始予定です。
投稿: ソングバード | 2011年2月18日 (金) 14時59分
やや暫く。日頃何気なく見ている鳥も、UPで見ると綺麗なもんだね~。
楽しみの趣味と云うものは、知れば知るほど奥が深くて、私の今凝ってる葡萄も、経歴は浅いが毎日見ていても飽きないし、日々変化がある。
楽器なんかもそうらしくて、熟達、納得の演奏は永遠の課題だ、とかね~。
最近私も左肩の関節が痛くて、今日2回目のビハビリに行って来た、レントゲン撮ったら何とも無くて、老化現象なんだね、残念ながら。
痛くても我慢して動かせ、と言うのだ、40~50肩と似たようなものらしくて、ひょっとして若返ったのかな(笑)
80位までは、バリバリとお互い動きたいよね~。
貴殿には、鳥類写真家、研究家として頑張って貰いたいね。
私は、バラを卒業して、暫く葡萄研究家の積りで楽しんでみますわ。
投稿: Shimada | 2011年2月18日 (金) 22時11分
おはようございます(^^)
自然は毎年同じ顔をしてませんので、見られるときに見ておかないと、という気持ちになります。
鳥は特にそうですね。
投稿: やまちゃん | 2011年2月19日 (土) 06時46分
Shimadaさん、おはようございます。
ブログ、いつも拝見してますよ。
腰痛も老化現象らしくて、医者曰く「仲良く付き合って下さい!!」
お互い、身体を労わりながら、頑張るしかないようですね。
ところで、楽器の演奏もブログで聞きましたがすごいですね。
改めて、感動です!!
投稿: ソングバード | 2011年2月19日 (土) 07時29分
やまちゃん、おはようございます。
そうなんですね。私も撮れる時には出来るだけ多くの表情を撮ります。
(後の整理が大変ですけどね。)
いずれにしても、写真はその瞬間を切り取る訳ですから楽しく撮るようにしてます。
投稿: ソングバード | 2011年2月19日 (土) 07時34分