赤い鳥を求めて(その3)
いよいよこのシリーズも3回目です。
ハイタカが突然現れて、小鳥たちは一時、パニック状態でしたが30分ほどすると一番元気なシジュウカラが姿を現し始めました。
続いてコガラやカワラヒワ・エナガの群れが集まってきました。
ここに出てくるカワラヒワは、MFで見かけるものより頭の部分が黒っぽく感じます。
昨日同様、ハギマシコも現れました。
ウソなどと同じようにアトリの仲間で、年によっては、本州の平地や山地で、かなり大きな群れで越冬する冬鳥です。
移動時には数百羽の群れが観察されてるようです。
北海道の大雪山系や東北の高山では夏季に観察された記録もあるそうです。
ハギマシコ・オオマシコ・ギンザンマシコ・ベニマシコの「マシコ」は「猿子」と書き、猿の古名に由来してます。
「まし」はサルの古名で、ニホンザルのように、体が赤い鳥だという意味から付けられています。
「ハギマシコ」は胸腹に白や淡い紅色の斑点が密にあり、これをハギの花に例えたようです。(「野鳥の名前」より)
イカルの集団が現れます。20~30羽ぐらいいるでしょうか。
雄雌とも頭は青い光沢の黒で、大きな黄色の嘴が特徴です。
ウソなどと同じようにアトリの仲間で、日本では、九州以北で繁殖し、北のものは冬季、南の暖地に移動します。
平地から山地の針葉樹などの林で生息し、冬には市街地の公園などに現れます。
公園に群れでいる時もありますから、観察しやすいです。
「いかる」と「いかるが」と混同される事がありますが、「いかる」は種イカルのことで、「いかるが」は種キジバトの事だそうです。
名前の由来は、鳴き声の「キーコーキー」を「イーカールー」と聞いてイカルと呼ばれるようになったそうです。(野鳥の名前」より)
昔の人は、耳が敏感だったのか鈍感だったのか詮索したくなりますね。(笑)
それにしても大きなくちばしです。どこかブンチョウに似てますね。
そろそろ11時です。肝心のオオマシコは現れる気配が全くありません。
残念ですが、後ろ髪を引かれる思いで、ここを離れることにしました。
(*アダージオのMオーナーによると、この後午後3時ごろオオマシコが現れたそうです(涙!))
ペンション「アダージオ」Mオーナー、奥さま、お世話になりました。
さて、次はどこへ寄るか???
とりあえず、Mオーナーから聞いた蓼科湖に寄ってみることにします。
アダージオから車でわずかの蓼科湖は、人造湖なんですが、今日は2/3ほどが凍っています。以前一度来たことがあるのですが、あまり印象に残っていません。
湖畔周辺を散策してみたものの鳥の姿は見当たりません。
仕方なく、昨日ミヤマホウジロの居たポイント「尖石縄文考古館」周辺へ向かうことにしました。
今日は月曜日の為、考古館は閉館。人の姿は無く、我々二人だけ!
取りあえず、カメラをセットして様子を見ることに・・・・
ヤマガラがやってきて、ちょうど目の前の木のいいところに止まってくれました。
たまにはスズメもいかが・・・・。結構絵になります。
見沼のケンケンさんが、ベニマシコの声を聞きつけそちらに移動。
いました。ベニマシコです。
始めは、藪の中にいたのですが、徐々に雪のある方に移動してくれます。
この写真はデジスコ(カメラ:キヤノン30S)で撮っていたのですが、背景が雪になる時と周りにに雪がない場面で露出が異なります。
このカメラ、露出補正を頻繁にすることが必要な場面では、操作が非常にやりづらいことが分かりました。
相手はじっとしてくれませんので、ピント合わせと露出補正を同時にやる時はダイヤル操作が難しい。
それでも何とか、「雪のベニマシコ」が撮れました。この個体は赤も綺麗です。
元の場所に戻ると、タイミング良くミヤマホウジロが出てきました。
合わせて4羽います。すべて雄のようです。カワラヒワも一緒に・・・・
ミヤマホウジロ(深山頬白)
ホオジロの仲間で、日本では冬鳥として全国に渡来しますが、西日本の方が多いようです。
カシラダカなどと同じように後頭に冠羽があり、良く立ててます。雄は眉斑と喉の部分が黄色で良く目立ちます。
漢字名の「深山」は文字通り、人里離れた深い山のことで、そのような場所に生息しているということでしょう。
上の写真は、道路の方に出てきたミヤマホウジロです。
やはり、このように後ろが抜けていないところでは、デジスコの弱点が出ますね。
赤い鳥を求めて(その1)のカケスやノスリの写真と比べてみて下さい。これが同じデジスコかと思うくらいの差が出てきます。(機器のせいではなく腕が悪いのかも???)
いつの間にか午後1時を過ぎてしまい、空も曇って来て風雪が舞い始めました。
この辺で、今回の蓼科高原鳥見行を終わります。
残念ながら、今回の遠征ではオオマシコは見れませんでした。自然が相手ですから仕方ありませんね。もう一度挑戦してみたいと思います。
しかし一か所で、これだけの種類の鳥さんが見れて満足でした。
見沼のケンケンさん、お疲れ様でした。
最後に、今回お世話になったペンション「アダージオ」さんを紹介しておきます。
オーナーのMさんご夫婦でやっておられます。
ベランダには、ご紹介したいろいろな小鳥が目の前に現れ、初めての鳥見さんでも十分に楽しめます。(オーナーのMさんからいろいろアドバイス貰えますよ!)
夕食も和食系で、美味しかったです。ヽ(´▽`)/
地元の日本酒「真澄」もありますよ~。
ただし、冬場はノーマルタイヤでは無理ですので、ご注意を……
「アダージオ」の詳細は下記のホームページをご覧ください。
http://www.adagio-nagano.com/home.html
今回の鳥見行で確認出来た鳥
シジュウカラ・コガラ・ヒガラ・ゴジュウカラ・コゲラ・アカゲラ・カシラダカ・ミヤマホウジロ・ホウジロ・マヒワ・ベニマシコ・ハギマシコ・イカル・ウソ・カワラヒワ・ヒヨドリ・カケス・ヤマガラ・スズメ・カラス・トビ・ハイタカ・ノスリ・ツグミ・エナガ ・マガモ・カルガモ・コガモなど28種類でした。
(青字の鳥を今回掲載しました)
[今回使用した機材]
デジイチ (カメラ:キヤノン40D・7D レンズ:キヤノン456・シグマ150-500)
デジスコシステム (スコープ:ニコンED82 カメラ:キヤノン30S)
*写真をクリックすると大きくなります。
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