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2010年8月

2010年8月27日 (金)

ホテイアオイとオニバス(2)「オニバスと忍城」

ホテイアオイの次はオニバス(鬼蓮)です。

道の駅「童謡のふる里おおとね」から少し北に向かい、利根川を渡ると、北川辺町に出ます。

もう少し行くと、すぐに栃木県です。消防署を右に曲がり、少し走ると、右手にオニバスの自生地があります。

4360_edited1s 昨年初めて来て、今年は2回目ですが、オニバスの状態はよくありません。

昨年来たのが17日、今日が23日ですから、少し時期が遅かったのかもしれませんね。

すでにカメラマンが5~6人が、其々のポイントで、撮影されておられましたが、オニバスの状態が悪いので、どうしてもい数か所に集中します。

使用したのは、70-200ミリにエクステンションチューブEF-12です。(PL仕様)

オニバス(鬼蓮)はオニバス属のスイレンの仲間で、植物全体に大きなトゲが生え、これが「鬼」の所以であるらしい。

アジア原産で、日本の北限は新潟市。

葉は成長するにつれて、形も細長いハート型から円形に変わっていく。

円形葉の大きさは直径30センチから2メートル程度。(1911年、富山県氷見市で直径267センチの葉が見つかっている)

絶滅危惧種にも指定されており、富山県氷見市の「十二町オニバス発生地」は国の天然記念物に指定されている。

よく葉の上に子供を乗せた写真で有名なものはオオオニバスで、オオオニバス属の植物である。(資料:ウィキペディア)

写真を見ただけでは分かりませんが、小さい花です。(花も葉もトゲトゲです)

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葉の様子です。成長前の葉はしわしわで、ハート形をしてます。左の写真は、その先端部分で、右の写真は、成長前の葉と成長後の葉が写ってます。

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それでは、この辺で、行田市へ向かいます。

我が町さいたま市からそれほど離れていない行田市ですが、振り返ってみると、通過してるだけで、今まで立ち寄ったことがありません。「さきたま古墳群」や「古代ハス」で有名ですが、同行のIさん曰く、「足袋の町でも有名で、一時は全国の足袋生産の80%を製造していた。」そうです。

今回向かったのは、町の中心に位置する「水城公園」です。

この公園は、毎年ホテイアオイが咲くことで有名で、一度来てみたい場所でした。

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昨年より半月ぐらい早く咲いたそうですが、状態はあまりよくありません。特に岸部に近いところは悪く、写真になりません。

花も小さく(これが普通なのかもしれませんが・・・)全体的に小ぶりです。



ホテイアオイの周囲には、面白い水草が取り囲んで、水面にきらきら輝き、まるで星が瞬いてる様で幻想的です。

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水上公園のそばにある「忍城」にも寄ってみました。

「忍城」は別名「忍の浮き城」「亀城」と呼ばれている。

関東7名城の一つで、石田光成の忍城水攻めは日本三大水攻めの一つに数えられる。

1478年、地元の豪族であった成田正等・顕泰父子が築城したと云われている。

湿地帯を利用した平城で、今はこじんまりした小さなお城です。

もともと、沼地だったところに島が点在する地形に、橋を渡す形で築城されたらしい。

当時の沼の名残は、現在の水城公園に見るとわかる。(ウィキペディア引用)

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外から、車で素通りしながら眺めたでけでしたが、小ぶりの、なかなか立派なお城のようでした。改めて訪れてみたい気もします。

今回は、ちょっと短時間(午前中だけ)の撮影行でしたが、なかなか凝縮した面白い半日でした。Iさんお疲れ様でした。

*画像をクリックすると、大きな写真が見れます。

*コメントを頂く時は、記事の下の「コメント」をクリックしてください。

*左のサイドバーにある「マイフォト」の中も御覧ください。写真がたくさんあります。

*「ソングバードのリンク」には、お勧めのブログを登録してます。

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2010年8月24日 (火)

ホテイアオイとオニバス(1)

8月23日(月)、早朝からホテイアオイとオニバスを撮りに出かけました。コースは大宮ー道の駅「童謡のふる里おおとね」-北川辺町ー行田市「水上公園」-大宮 走行は約120キロ。

まずは「ホテイアオイ(布袋葵)」から・・・・・・

午前6時、Iさん宅を出発、東北自動車道の加須インターを出て道の駅「童謡のふる里おおとね」へ向かいます。

大利根町は作曲家下總皖寛一(シモオサ・カンイチ)の生誕地のため「童謡のふる里」と呼ばれているそうです。ちなみに全国の校歌500曲近く作曲された方だそうです。

1703_edited1s 道の駅「童謡のふる里おおとね」の裏手の休耕田にホテイアオイが栽培され、6~7分咲きの状態です。

毎年、株を少しずつ入れ替えながら、世話をされてるそうで、結構見ごたえがあります。

ホテイアオイの花を見るのは初めてで、良く見ると……
小さい頃、金魚鉢の水面に浮かべていた、まさにその水草でした!!
「あの水草が、こんなきれいな花を咲かせるの??」と云うのが第一の感想です。

ウィキペディアなどで調べてみると・・・

南アメリカ原産の水草で、別名「ホテイソウ」、「ウォーターヒヤシンス」と呼ばれる。花は青紫で、花びらは6枚で、一つの茎にいくつかの花が咲く。
花が咲き終わると、花茎が曲がって先端を水中に突っ込み、果実は水中で成長する。熟した果実は水中で裂開し、水中に種子をばら撒く。

繁殖力が強く、条件が整うと、あっという間に水面を覆いつくすことから、「青い悪魔」とも呼ばれ、生態系を崩す要因になることから、国際自然保護連合(IUCN)では世界の侵略外来種ワースト100に選ばれている。

一方では、この繁殖力を生かして、水質浄化に利用する試みも行われているが、うまくいっていない。

・・・・・・とあります。

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7時前、道の駅の車を止めると、目の前にホテイアオイの群生が見えます。まだ早かったせいか、我々二人だけ。しかし、この時間にもかかわらず、すでに日差しは強く、斜めからじりじりと照らしつけます。
逆光の写真もいくつか撮ってみましたが、日差しが強すぎて、柔らかい感じに仕上がりません。

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この花は、日照量が多く、暑い日が続くと開花が始まるらしく、今年は猛暑のせいか、例年より、少し早く咲き始めたようです。育ちが良いと、花も大きく咲くようで、ここの休耕田でも、場所によって、差があるようです。
同じような写真が続きましたので、次はマクロで……

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初めて見たホテイアオイですが、予想以上に花が大きく、可憐で、見ごたえがあります。

屋内の水槽で花を咲かせるのは無理なようですが、小さい花でも咲いてくれれば、「楽しいのに…」と思います。

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使用レンズは、24-105ミリ標準ズーム・70-200ミリ・100ミリマクロ・一部接写リング使用


ここで1時間ほど粘っていましたが、太陽がじりじりと照りつけ始め、汗びっしょりです。

そこで、次のポイントへ移動です。次回は、少し離れた北川辺町の「オニバス」の模様をお伝えします。しかし、暑いです!!!!!。

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2010年8月20日 (金)

セイタカシギ(丈高鷸)

先週、「セイタカシギが入った!」という情報は聞いていましたが、暑いせいもあって、なかなか足が向かなかったのですが、昨日(19日)行ってみました。

朝からどんよりと曇り空で、久しぶりに涼しい朝です。6時にMさんと待ち合わせて現地には6時過ぎ到着。誰も居ません!セイタカシギも居ません!ガックリ!!

1時間ほど粘ってみましたが、カルガモ・コサギ・ホシゴイ・カイツブリ親子・バン親子・オオバン親子・ホオジロ・カワセミ・イソシギ(?)など。

結局あきらめて退却です。

今日(20日)、再度挑戦です。午前中は用事があったため、昼過ぎに覗いて見ると、今日は居ました。若鳥を含めて6羽。(親子でしょうか?)

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ソングバード、今までシギチ類はほとんど撮ったことがなく、「セイタカシギ」も、もちろん初撮りです。

セイタカシギ(丈高鷸)

英名は「Black-winged Stilt」だそうで、stiltは「竹馬」のことで、「黒い翼の竹馬」。まさに見たままの呼び名がついてます。

和名はいたって簡単で、「背丈の高いシギ」。
長くて黒い嘴を持ち、ピンク色の長い足で歩く姿は、野鳥の中の「貴婦人」と云われる所以であるらしい。(全長より足の方が長いらしい)

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数年前までは「珍鳥」と云われていたが、近年、国内での繁殖が確認され、数が増えているらしい。もともとは暖帯と熱帯に広く分布して、旅鳥であるが、日本では一年中見られ留鳥扱いされることもある。
これも、やはり温暖化の影響でしょうか??
群れで行動することが多く、休耕田やハス田などに飛来することが多いようです。
(参考資料:山と渓谷社「野鳥の名前」)

写真を見てください。成鳥には識別の為の足管があります。どこの国でつけられたのでしょうね??
6羽の中に複数の若鳥が混じってますから、親子の群れでしょうか。

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次の写真は、突然コサギがセイタカシギの若鳥に近づいて、追い立て始めます。エサ場のエリアを守る為でしょうか。この2枚の写真の後、バトル戦があったのですが、撮り損ねました。(悲)

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セイタカシギの兄弟でしょうか?若鳥が仲良く並んでえさを探してます。

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セイタカシギが、いかに足長か??

今までの写真は、足の全貌がみえませんので、次の写真を見てください。
残念ながら、はるかかなたの対岸で、トリミングしてもブレブレです。ピントも合ってませんが、見て下さい。足が長いですねぇ。(羨ましい~)

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結局、30分ほどで、草の陰に隠れてしまいました。こちらも暑さに耐えかね、今日は退散です。

ソングバードもついにシギチに挑戦か????

(画像をクリックしてください。大きくなります。)

(左のサイドバーにあるマイ・フォトのデザインも少し変えてみました。)

(コメントは記事の末尾にある「コメント」をクリックしてください。)

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2010年8月16日 (月)

夏の風物詩オオヨシキリとコヨシキリ

今回は、夏の風物詩にふさわしいオオヨシキリ(大葦切)コヨシキリ(小葦切)を取り上げて見たいと思います。(写真はいづれも秋ガ瀬近辺で撮ったものです)

まずはオオヨシキリ(大葦切)です。

夏の風物詩にふさわしい鳥はいくつか挙げられますが、私は、やはりオオヨシキリだと思います。夏になるとヨシがたくさん生えているところではたいてい見つけることが出来ます。

09919_edited1s 「ギョッシッ、ギョギョシ!!」と大きな声で鳴き、非常に騒がしく、比較的簡単に見つけることが出来ます。
日本では夏鳥で、ヨシ原に住んでいます。

恋愛の時期は縄張り争いの為か、空に向かって精一杯大きな口を開け、オレンジ色の口の中がよく見えます。

カッコウが託卵する相手としても有名で、そう云えば、近くには格好の声がよく聞こえることがあります。

カッコウの雛にオオヨシキリが餌を与えるシーンを一度撮ってみたいものです。

(「行行子」とか[葦原雀]という俗称もあるらしい。)

ソングバードが初めてこのオオヨシキリを撮った時を思い出します。
秋ガ瀬公園の近くにある川原で2羽のオオヨシキリを見つけ、当時、始めたばかりのデジスコで、暑い日差しを浴びて真っ黒になりながら撮ったものです。今から考えるとバカみたいな話ですが、こういうときもあったのですね。(笑)

その時はピンボケの連発でしたが、その時の写真が、次の2枚です。大きな口を開けた写真が撮れたので大喜びでした。

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ちなみに、、ヨシキリとは、「ヨシに限って」巣をかけるので「葦切り」で、「キリ」は、限定された物事を表わす助詞で、「これっきり」の「キリ」だそうです。

*カッコウの託卵は有名ですが、オオヨシキリ以外にも、モズやアオジ・オナガなどにも託卵するようです。

(参考資料:山と渓谷社「野鳥の名前」)

次はコヨシキリ(小葦切)です。

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まずは2枚の写真をご覧ください。

コヨシキリがオオヨシキリを追いたててるシーンです。

コヨシキリの営巣エリアにオオヨシキリが侵入した為、コヨシキリのお父さん(?)が猛ダッシュで、追い払おうとしてます。
親は強し!!ですね。

普段は反対のケースが多く、小さなコヨシキリがオオヨシキリに追い立てられるシーンが多いのですが、今回初めて観察しました。

偶然とれたのですが、今年の傑作写真の一つです。


コヨシキリもオオヨシキリと同様、ウグイスの仲間ですが、オオヨシキリよりも一回り小さく、体長14センチほどの夏鳥です。
眉斑は白く、その上には黒い線がありますのですぐ分かると思います。口の中の色も違います。

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草原や湿原・川原などに住み、繁殖期のオスは、丈の高い草の先で「チリチリチリ、チュチュ、ジュジュジュ、チチチ、ピピピ、チュウチュウ」と声を組み合わせながら囀るが、オオヨシキリと比べて、まったく異なるかわいい声でさえずります。

最後の写真は、飛びものですが、飛びものはいつも苦労します。特にシャッターチャンスとピントがなかなかうまく合いません。

今回の写真は比較的空打ちなしで撮れましたが、腕前というよりは、カメラの性能が良くなったからでしょうか!(飛びものは、すべてデジイチで撮ったものです。)

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写真をクリックすると大きくなります。

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*コメントを頂ける方は、この記事の下にある「コメント」をクリックしてください。

*今回から、ブログのサイドバーに「ソングバードのフォト」を追加しました。試験的に「オオルリ」をアップしてみました。中身は修正していきますが、乞う!ご期待を…


見方:サイドバーにある「ソングバードのフォト」の写真をクリックしてください。アルバムが開きます。元に戻すには、アルバムの左上の「sakitamasongbird.cocolog-nifty.com」をクリックしてください。

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2010年8月13日 (金)

ツユクサ(露草)

台風一過、風も穏やかになり、猛暑も一服。

明日からまた暑くなるのでしょうか?

ソングバード、昔から「ツユクサ(露草)」が大好きで、毎年「ツユクサ」だけ撮りに、近くの公園へ出かけます。

1631_edited1s 小さな目立たない、どこにでも咲いてる花ですが、良く見ると、可憐で、結構かわいいんです。

早朝に開花し、昼ごろには花を閉じてしまう為、朝露を連想させることから「露草」と呼ばれる一年草の可憐な花です。

調べてみると、古くは「つきくさ」と呼ばれ、この言葉が転じてツユクサになったという説もあり、「つきくさ」は月草とも着草とも表されたらしい。

又、その姿から蛍草(ホタルグサ)帽子花(ボウシバナ)青花(アオバナ)などと呼ばれたり、漢方では、鴨跖草(オウセキソウ)とも呼ばれている。

ソングバードとしては、冒頭の「露草」が一番似合ってるような気がします。

花弁は3枚で、2枚だけが大きくて目立ちます。良く見ると、雄しべは6本で、上の3本は「π」の形で、中間の1本は「人」の形をしています。下には2本が長く伸びてます。(下の2本の雄しべに挟まれてるのは雌しべです)

普通は、昆虫を介して受粉しますが、自家受粉もします。
写真の一番下の2本の雄しべと1本の雌しべが、くるくると巻いて縮んで受粉します。こんな小さな花にも、自然を生き抜くための工夫がされているのですね。



1649_edited1sこの花は、古くから日本人に親しまれた花の一つでもあります。

万葉集には月草を詠ったものが9首存在し、俳句では秋の季語とされていますね。

松本たかしさんの句で、ツユクサの蕾をよく表してる句があります。
《 露草のをがめる如き蕾かな 》
機会があれば、蕾の姿を見てください、まさにこの句の通りです。

このツユクサ、食することも出来るそうです。(食べたことはありませんが・・・)

(資料:ウィキペディア他)

話を戻しましょう。

今年も、勇んで、近くの公園へ出かけたのですが、いつもの群生しているところが、見事に下草まで刈られてます。
別に、絶滅危惧種でもないし、どこにでも群生できるたくましいところもありますから気にすることはないのですが、私にとっては、「されどツユクサ!!」なのです。

それではと、気を取り直して、公園内を探索。
見つかりません!!
まだ早すぎたのでしょうか?

それでも、やっと10輪ほどが咲いてる場所を見つけ、カメラをセットしたのですが、花が傷んでます。やっと2輪ほどなんとか撮れました。

こんな苦労したのは初めてです。(8月末~9月には、もっと群生してるところが見つかるでしょう。)

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暑苦しい声で鳴くミンミンゼミもいました。まさに夏盛りですね。ツクツクボウシが泣き始めると秋の気配もするのですが…

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最後はかわいい「アマガエル」です。たまに色素細胞の変異で青や黄色の個体が見られるらしいですよ。見た目はかわいいですが、皮膚からは毒が分泌されており、手で触ってる分には問題なしですが、そんな手で目や口をこすったりすると激しい痛みを感じ、目に入った場合は失明することもあるらしいですから、手はよく洗いましょう!!

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でも、かわいいです。雄は「アマガエル」の通り、雨が降りそうになると、繁殖期でなくとも、昼間でも鳴くそうですから、気をつけて観察しましょう。(傘を持って??笑)

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2010年8月 9日 (月)

ササゴイの漁

8月7日(土曜日)、車を走らせながら、伊佐沼から荒川の河川敷まで散策です。

伊佐沼でハスの実を撮ろうとカメラをセットしてると、数人の鳥見さんに声をかけられる。「クロハラアジサシ(?)見かけませんでしたか?」
数日前に確認されたらしいが、今日は姿も見えず、すでに抜けてしまったようだ。

この沼は、もともと用水池らしいが、昨年から今年の春にかけて、大きな工事が行われ、一旦水を抜いてしまった為か、今年は、コアジサシも姿を見せなかった。

帰りにササゴイ(笹五位)を見る為、久しぶりに荒川の堰に寄ってみました。

居たのは、ササゴイ・コサギ・アオサギ・カワウ・ハクセキレイ

ちょうどササゴイ(笹五位)が、魚を狙ってます。じっと待つが、なかなか魚が取れそうにありません。

1300s 関東では夏鳥で、川岸や浅瀬で、背をかがめて魚を狙い、一瞬のうちに捕獲する。

ゴイサギに似ているが、少し小さく、ゴイサギの虹彩は赤みを帯びてるのに対し、ササゴイは淡黄色である。

大・中雨覆い(翼の背部分)に、ササの葉に見える白い羽縁ある羽があり、名前の由来になっている。(ササのように見えませんか?)

一方で、古語「ささ」は、細かいものや小さいものを賞美する接頭語であり、ササゴイとは「小さいゴイサギ」とする説もあるらしい。(資料:山と渓谷社「野鳥の名前」)

ちょっと背景は良くないが、きれいなサギの仲間です。

まずは、面白い写真から…少し高いところから、魚を捕る練習でしょうか?それにしても良く首が伸びます。

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縄張り意識が強いのか、えさ場に仲間が飛来すると、盛んに威嚇しながら追いたてます。

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この日は、あまりの暑さで、ついに魚を捕獲するところは撮れず、撤収です。

その帰りに悪夢のような出来事が…
ちょっと、トンボでも撮ろうかと、腰をかがめた瞬間、腰が「ギクッ!」翌日曜日は、じっと静養の羽目に・・・
翌日はH・Aさんと谷津干潟へ行く予定だったのに、すみません!!

9日(月曜日)、朝から小雨模様だが、涼しくて、今までの猛暑がウソのようです。

湿布薬と一日じっとしていたせいか、腰の状態も良さそうなので、午後から同じ堰へ出かけてみました。

前日の雨のせいで、水の流れは速く、濁流状態ですが、ササゴイとコサギが交互に魚を狙ってました。
良く、滑らないものだと感心。足の裏はどうなってるか、見てみたくなりますね。

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連続写真です。(左の写真が、魚を飲み込んだ直後です)

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ちょっと背景は良くないですが…(結構近くまで来てくれました)
右の写真は、コサギが小魚を捕って飲み込んだところです。01431s

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                                                         ササゴイとコサギのユニットです。

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                          カワウも頑張ってました。

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(お知らせです)

この記事から、アクセス頂いた時のデザインを変えました。

直接記事が表示されますので、コメントを頂く時は、記事の下の「コメント」をクリックしてください。

写真も、クリックしていただくと大きく見えます。(過去の記事は「過去記事」またはカテゴリー別をクリックしてください)

左のサイドバーの中に、「ソングバードのリンク」があります。
ソングバードがお勧めのサイトですので、一度訪問してみてください。(クリックでOKです)

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2010年8月 7日 (土)

戸隠・妙高の思い出(2)

シリーズの第2弾です。

とりあえず、コルリをゲットした見沼のケンケンさんとソングバード、あとは余裕しゃくしゃくで午後から次のポイントへ移動です。

天気も良く、駐車場は登山やハイキングの車で、結構混んでいたが、我々は全く逆方向で、人影は見えない。ここでは、デジスコとデジイチを構えて長期戦です。

キビタキ・コサメビタキ・アカゲラ・ニュウナイスズメ・コルリ・クロジ・メボソムシクイ・コガラ・ヒガラ・センダイムシクイなど種類は豊富だが、午後はやはり出が悪かったです。

それでも、キビタキ(黄鶲)は、結構楽しませてくれます。

S_4スズメより少し小さいヒタキの仲間で、夏鳥です。

きれいな黄色がよく目立つ為、「黄色いヒタキ」と云われる。

「ヒタキ」は「火炊き」の意味で、ヒタキの仲間は、ジョウビタキやルリビタキなどのように、火打石を打ってるような「カッカッ」という鳴き声から「火炊き」となったらしい。

昆虫類を食べ、時々、空中採食するため、ホバリングをします。

鳥の写真を始めた人が、まず撮ってみたい鳥の一つですね。

ソングバードも、写真を始めたころ、カワセミ・ジョウビタキのオス、キビタキをしゃかりきに追いかけたものでした。

ところが、この池の平周辺(笹ヶ峰も含めて)は、キビタキが非常に多いです。

キビタキ狙いの人は是非どうぞ!!ハズレは無いはずです。

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笹ヶ峰高原のダム湖周辺では、イワツバメや、時にはオシドリも見られるそうですが、途中で車道にいろいろな鳥さんが現れます。こんな木もありました。(名前は解りませんが、面白い形をしてます。)

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いよいよ最終日、3日目です。

朝からどんよりと曇り、今にも雨が降りそうです。ペンションオーナーのKさんからオオルリのポイントを教えてもらう。車で10分ほどの所ですが、風も出てきて、最悪のコンディションです。

待つこと30分、出てきましたオオルリのオスが…それも目の前です。

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オオルリ(大瑠璃)は、キビタキと同じようにヒタキの仲間で、スズメより大きい夏鳥です。

繁殖期は縄張り意識が強く、オスは高い木の上で、きれいな声でさえずります。

その鳴き声は、ウグイス・コマドリと共に「日本3鳴鳥」の一つに挙げられてます。

シリーズ1で取り上げたコルリと比較してみると面白いことが分かります。

今回アップしたキビタキとオオルリは、ヒタキの仲間です。一方コルリは同じような鳥なのですが、ツグミの仲間です。

このことは、生活圏が大きく違うことを意味します。オオルリやキビタキを探すときは、当然目線より上になることが多く、コルリは地面に近いところが多いです。(もちろん例外はあります。)

次の写真は、デジスコで撮ったものですが、SSが厳しく、特に右のさえずってる写真は口元が、被写体ブレです。帰ってさえずりの様子が分かるかも知れませんね。

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いよいよ雨が降り出したので、ここで撤収です。

この後、ペンションでの朝食が待ってます。(本当においしいですよ!!)
オーナーKさんの助言通り、短時間で、効率よく撮れました。このポイントの近くでは、クロツグミも盛んにさえずっており、天気さえよければ確認できたと思います。



今回の鳥行きでは、最終日の天候とアカショウビンは残念でしたが、ほぼ目的は果たせたと思います。

これも、ペンション「スノーグース」のKさんの適切なアドバイスのおかげです。ありがとうございました。

最後に、今回お世話になった「スノーグース」さんを紹介します。

*ペンション「スノーグース」のHPは、http://www31.ocn.ne.jp/~snowgoose/

春のバードウォッチング・冬のスキーやトレッキング・ハクガンで有名な「朝日池」にも行けるそうです。

参考資料:山と渓谷社「野鳥の名前」

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2010年8月 6日 (金)

戸隠・妙高の思い出(1)

相変わらず暑い日が続いてます。今の時期、下界の鳥見さん達は、じっとしてます。

暑い!・鳥さんは居ない!・遠征するには懐がさみしい。(本音は北海道に行きたいのですが…)

そんな訳で、しばらくは在庫の写真で我慢してください。

今回は、5月に新潟県「池の平」へ行った時のレポートです。(5月21日~23日)

毎年、ペンション「スノーグース」さんにお世話になりながら、3年目になります。

まだ新婚さん気分が抜けきらない(?)オーナーKさんにアドバイスを受けながら、今回はコルリの「枝どまり」とオオルリ狙いでした。同行者は見沼のケンケンさん。

1日目は戸隠森林植物園・2日目は笹ヶ峰高原・3日目はいもり池周辺のウォッチングです。

戸隠森林植物園では「運が良ければアカショウビンを…」と思ったのですが、当日は午前5時ごろ一度だけ出ただけで、まだ時期的にも早いみたいでした。

鳥居のすぐそばでは、オオアカゲラが営巣中で、カメラマン以外にも見物者がワイワイガヤガヤにぎやかです。コルリポイントでは相変わらずミソサザイが愛嬌をふりまいてます。

結局、キビタキ・ミソサザイ・オオアカゲラ・アカゲラ・ゴジュウカラ・アオジ・アカハラ・サンショウムシクイ・キセキレイなどを確認して池の平に向かうことにしました。

いつも愛嬌を振りまいてくれる戸隠のミソサザイ(鷦鷯)です。(体長10センチぐらいの日本で一番小さい鳥で、留鳥です)

人を恐れず人家のまわりの溝にも表れるので「みそ」。「さざい」は「小さな鳥」という意味・・らしい。

確かに、深山の渓谷付近にいるとばかり思っていたが、近くの公園で見かけることもしばしばです。

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2日目は、目的の「コルリの枝どまり」です。朝からペンションのオーナーに教えてもらった笹ヶ峰高原のポイントへ・・・

2s_2 舗装された細い車道沿いですが、車はあまり通りません。
到着すると、すでに渓流釣りの車が1台止まってます。

このポイントは、昨年オオルリを撮ったポイントで、オオルリも期待できます。

デジスコをセットするなり、いきなり枝の上にコルリです。

コルリ(小瑠璃)は夏鳥で、ササや灌木が茂る林の中にいて、普段は目立つ所には出てきません。

今まで撮った写真は、すべて道などに偶然出てきたものばかりです。

ただ、渡来直後や早朝では、高木の梢でさえずることが多く、その日は早々にチャンス到来です。

大きさはスズメより少し小さく、後で出てくるオオルリよりも小さい鳥で、ツグミの仲間です。

ちなみに、日本にすむ鳥で、名前に「瑠璃」がつく鳥の仲間は、オオルリ・コルリ・ルリビタキ・ルリカケスの4種だそうです。

ルリカケスは、奄美大島近辺の鳥さんですから、めったに見ることはできませんね。(一度は撮ってみたいですけど…)

(ここで頭の体操です)

「瑠璃」とは・・・仏典でいう七宝のひとつである宝石の事だそうです。
この7つの宝石は、経典によって説が分かれるらしいのですが・・・・・

「無量寿経」では、金・銀・瑠璃・玻璃(はり)・硨磲(しゃこ)・瑪瑙(めのう)・珊瑚、  「法華経」では、金・銀・瑠璃・硨磲(しゃこ)・真珠・瑪瑙・玫瑰(まいかい)・・・・・だそうです。とても読めませんね。
玻璃(はり)とは水晶の事  玫瑰(まいかい)とは中国に産する美石の事だそうです。

話を元に戻しましょう。

枝の止まったところをもう一枚。(まだ若い雄です)

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道端の写真です。いつもはこんな写真ばかりでした。

コルリの雌です。突然道路に出てきたところです。                 雄の得意なポーズですが、枝の上だったら最高なのに…

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最後の写真は、目の前に突然出てきた雄です。デジスコでは近すぎて、あわててバックします。それでもSSが上がらず、頭近辺が渦のようになってます。(見やすいように周りをぼかしてます。)

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とりあえず、今回の第一の目的は達成です。

池の平の「いもり池」の水面に映える「逆さ妙高」と朝の青空です。きれいでしょう。

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次回は、オオルリとキビタキです。

(参考資料:山と渓谷社「野鳥の名前」 )

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2010年8月 3日 (火)

見沼のトンボ

さいたま市は、もともと湿地帯が多かったらしく、小さな用水池や沼が点在し、昔からウナギや川魚料理が有名です。(特にウナギはおいしいですよ!!)

又、昨今は治水事業の為、あちこちで調整池が造られたり、NPOやボランティアの人たちによるビオソープつくりも盛んで、小動物などは増えてきてるような感じがします。

ただ、外来種がやたら増えたり、南方系種の北上化など、問題も多いようですが…

今回はトンボ・・・

実は、トンボはあまり詳しくはなく、人に聞きながら、名前を覚えてる状態です。
そんな訳で、トンボの名前が間違ってるかもしれませんが、ご容赦願います。
(間違いがあるときは指摘してください。)

まずはベニイトトンボです。
絶滅危惧種に指定されてるらしく、MFの池では、良く見かけますが、本来はなかなか見れないトンボらしいです。

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ベニイトトンボのつがいです。どちらがオスでしょうか?

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大きな目と獰猛そうな口ですね。これでも体長は3~4センチほどの小さなイトトンボの仲間です。

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他ではあまり見られませんが、MFでは朝7時半ごろから群がって飛んでるチョウトンボです。
太陽光が羽根に反射すると虹色に光ります。

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コフキトンボ(オビ型)です。普通のコフキトンボは、もっと粉が吹いてるらしいです。(見たことありませんが・・・)

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(下の写真)お尻の先が団扇のようになってるウチワヤンマです。

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赤とんぼ系も種類が多いですが、これは、お尻が平たくて真っ赤なショウジョウトンボです。

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最後は、オマケでついでに撮ったちょうちょですが、「朝梅雨と蝶」のつもりで撮ったヤマトシジミです。
小さな地味でどこにでもいる蝶ですが、羽を広げるときれいな青紫色をしてます。

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ここに紹介したトンボ以外に、イトトンボ類など、もっとたくさんの種類のトンボがいます。

徐々にリストに加えていきたいと思います。

追伸

報告です!!!

Iさん宅のツバメの雛4羽は、8月3日(火曜日)朝、すべて巣立ったそうです。

Iさん、写真ありがとうございました

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2010年8月 1日 (日)

伊香保森林公園

7月31日(土曜日)

今日は、早朝4時半出発で、伊香保森林公園の、鳥見で有名な池に向かいました。

同行者は、見沼のケンケンさん。
ケンケンさんは今や、ソングバードより多く、その池に通っておられ、今日は、車に便乗させてもらった。

ソングバードは1年ぶりに行くのですが、朝早くからソワソワ状態です。(今回はデジスコ持参)

7時ごろ現地に着くと、すでに4人の鳥見さん。

途中で、3人が合流し、合わせて9人、土曜日にしては少ないようです。

数日前からの雨で、水位が上がっており、あまり期待してなかったが、やはり、鳥さんの出が悪そうです。

久しぶりの池ですが、不自然な木の枝が何本か挿してあります。
多分、写真を捕る為のお立ち台の枝でしょうが、立ち入り禁止の場所にもかかわらず、どこにでも心ないカメラマンは居るようです。
最近、特に、写真撮り仲間に、このような目に余る行為や迷惑行為が多くなってるように感じるのは、私だけでしょうか?

話しは横に逸れましたが・・・

予想通り、鳥さんの機嫌が悪いのか、7時ごろから午後2時半ごろまで、確認できたのは、シジュウカラ・コガラ・ヤマガラ・ヒヨドリ・クロツグミ(オス、メス)・マミジロ(メス)・キビタキ(メス)・ゴジュウカラ・コゲラ・コルリ(オス)・センダイムシクイ・エゾムシクイ(声のみ)など。

定番の、アオゲラ・イカルなどは、観察できませんでした。

今回の目的であった「マミジロ(オス)」はついに姿を見せず、鳥写真としては成果ありませんでした。

まずは…クロツグミ(メス)とキビタキ(メス)?オオルリ(メス)かも??

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マミジロの雌が姿を見せてくれましたが、SSが上がらず、ブレブレ写真です。(証拠写真)

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やはり、水浴びの場所ですから、いつも同じような写真になってしましますが、ここは、涼しくて、のんびり多くの種類を観察できるポイントとしては、最高だと思います。

折角ですから、以前、同じ場所で撮った写真も掲載してみます。

イカルとクロツグミのオスです。

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今回の目的だったマミジロの雄(左)と雌(右)です。

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最後に、クロツグミ(オス)の雄姿をご覧ください。このクロツグミは、以前山中湖近辺で撮ったものです。

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追伸

Iさんのツバメ奮戦写真が届きました。

いよいよ巣立ち間近のようです。3羽と思っていたら4羽います。

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